ご挨拶

教育学研究科 教授
山名 淳(Jun YAMANA)
「海洋教育」は「海と人との共生」を基本的な理念として掲げて展開します。私たちが「海とともに生きる」ために「海と親しみ、海を知る」こと、またそこで得られる知識技能、思考力、判断力、表現力を用いて「海を守り、利用する」ことができる教育とはどのようなものであるか。本センターでは、関心を共有する方々とともにそのことについて考え、具体的な活動を行ってまいりました。
自然と人と文化がグローバルに繋がる現代社会では、「世界」という視点をもつことがますます大切になっています。しかし、「世界」はサイズが大きく、抽象的で、うまく把握することがむずかしいものでもあります。そうしたなかで、「海と水」は具体的に私たちの目の前にあるものでありながら、同時に地球規模の環境へと連なっているものでもあります。「海と水」という主題に触れることで「世界」を知り、また感じるきっかけとなることを、私たちは期待しています。
海洋は人間にとっての自然環境の豊かさを象徴するものですが、また同時に、私たちが直面している気候変動のような地球規模の問題と密接にかかわるものでもあります。そうした問題に接近するために海洋教育は何ができるのか。教育の領域は、家庭から学校、ミュージアム、またそれらを覆うデジタル情報環境に至るまで多様です。国内外の動向に目を開きながら、さまざまな教育の場の可能性を追求してまいります。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。