【海洋教育指導資料(小・中学校編)から】「わたしの町はっけん」

小学校学習指導要領(平成29年告示)において、海洋教育の内容としては、地理や漁業などが社会科で扱われています。海と近い学校であれば、以下のような生活科での実践も考えられるのではないでしょうか。

深瀬里美先生の実践をもとにしたモデルプランを紹介します。(海洋教育指導資料(小・中学校編)からの抜粋です)

このプランは、生活科の教科としての本質を追究するのみならず、それ以降の海洋教育に発展できるよう、【生命】海や干潟に棲む多種多様な生き物やそれに関わる職業や人々の存在と【安全】海辺での安全な過ごし方を海洋教育の視点に据えています。ここを押さえておくことで、上学年での教科(社会・理科等)や総合的な学習の時間での防災学習にスムースに接続することができます。

単元の構成は、「町のすてきはっけん」「町のすてきをあつめよう」「町のすてきを教えよう」と3つの次、計24時間で計画されています。ある程度汎用的なプランとなっていますので、各学校の地域の実態に合わせて適宜変更し実施しやすくなっています。

今まで行われていた計画を漫然と引き継ぐのではなく、児童にとってよりよい学びにするにはどうしたらよいかを教師が追究し新しい試みを行うこと大切です。これが教師の学びとなり、児童の学びへと返っていくことになります。「教科書」がない海洋教育の大きな利点と思います。

海洋教育指導資料(小・中学校編)第4章1「わたしの町 はっけん」

【文責】川上真哉