【開催報告】第7回海洋教育こどもサミット in 気仙沼(オンライン大会)(2020/11/27)

東京大学大学院附属教育学研究科附属海洋教育センター(COLE)は、宮城県気仙沼市教育委員会、公益財団法人日本財団との共同主催、岩手県洋野町教育委員会、福島県只見町教育委員会、気仙沼ESD/RCE推進委員会との共催、および、文部科学省の後援にて「第7回海洋教育こどもサミット in 気仙沼(オンライン大会)」を実施いたしました。

当日はZoomで相互に接続した東北各地域の発表校、および東北をはじめ全国各地域からYouTube Liveを経由してイベントを視聴した参加者を含め、約800名の参加がありました。【12/8 参加人数を訂正しました】

新型コロナウイルス感染症が終息の気配を見せない中、東北各地域の海洋教育の成果を児童・生徒が主体となり発表し交流する本イベントの開催も危ぶまれました。しかし、発表校同士をネットワーク経由でつなぐ初の完全オンラインによる開催が決まり、児童・生徒はこれまでと異なる形式の中、画面越しの他の発表者や参加者に向けて、自らが海を通して学んできたことについて発表することとなりました。

オンライン発表ならではの工夫も織り交ぜ行われた各校の海洋教育実践の発表に続き、発表を行なった同じグループで共通のテーマについて議論し、互いの学びを深め合う交流の時間が設けられました。

自分が住む地域の海は他の地域とはどう異なっているのか。地域内外や地球規模に目を向けた時に海はどのようなはたらきを持っているのか。そして、地域が違えども共に認識し、解決に取り組んでいかなければならない海の課題とは何か。

自らが日頃学ぶそれぞれの学校の空間から率直な考えを発信できるオンラインという形式だからこそ、児童・生徒は各地域の代表者として真剣な意見を出し、同時に相手の意見にも落ち着いて耳を傾けることができたのではないでしょうか。

これまでの対面形式のこどもサミットとはまた違った、オンライン形式のこどもサミット独自の意義が垣間見える時間となりました。

 

その後、全体に議論の成果を共有したあと、田中智志・COLEセンター長による振り返りの言葉が述べられ、初の完全オンラインの海洋教育こどもサミットは閉幕しました。

※第7回海洋教育こどもサミット in 気仙沼(オンライン大会)のイベント概要やプログラムについてはこちらをご覧ください。