【開催報告】第9回海洋教育こどもサミットin東北(2021/11/19〜26)
東京大学大学院附属教育学研究科附属海洋教育センター(COLE)は、公益財団法人日本財団との共同主催および文部科学省の後援にて、「第9回海洋教育こどもサミット in 東北(オンライン大会)」を実施いたしました。Zoomの本番に参加した東北各地域の発表校、および、東北をはじめ全国各地から発表動画を視聴した参加者を含めて、イベントを通じ約900名の参加がありました。
昨年に引き続きオンラインでの開催となる中、参加校はICTをより積極的にする複合型のプログラムに挑戦しました。オンラインでの交流に集中するため、参加校は実践発表を動画の形で準備し、「海洋教育ウィーク」(2021年11月19日〜26日)の間に視聴を重ねて学び合いました。まだ見ぬ他地域の参加者へと実践の成果を伝えるため、録画の良さを活かし野外で撮影して環境と文脈を伝える学校や、劇の要素を取り入れる学校など、伝え方にも各校それぞれが工夫を凝らしました。
「海洋教育ウィーク」最終日である11月26日に迎えた本番は、実践発表動画を視聴して学び合った他地域の仲間たちとオンラインで交流する時間です。
洋野町立宿戸小学校の開会宣言で幕を開けた本番で交流内容になったのは、各校の学びをもとに児童生徒が「叶えたい未来の海」を表現した「海のはた」。この「海のはた」は、一人一人の学びと思いが形になったものであり、同時に、他者へわかりやすく伝え、呼びかけるための媒体でもあります。
自分は何年後の未来に、どこにどんな海を実現したいのか。未来の理想の海と現在の間には、どんなギャップがあるのか。参加校は10のグループに分かれ、「海のはた」の色や形の一つ一つに託した思いを語り合いました。実践から深まった十人十色の思いが細部まで可視化されることで、自分と仲間たちがこれからどのような未来を目指すのか、参加者のイメージが一層膨んだのではないでしょうか。
ワークショップの最後では、代表校からの作品や感想のシェアを経て、このワークショップを共同で進めてきたサン・アドより、非言語的な表現の細部が他者にどう伝わるのが語られました。その後、田中智志・COLEセンター長によるまとめの言葉と、気仙沼市立大島中学校による閉会宣言が述べられ、オンライン開催2年目として複合型プログラムで実施した海洋教育こどもサミットが終了しました。
※ワークショップ「海のはた」の作品を集めたギャラリーを、特設サイトにて2022年2月に公開予定です。
開会宣言 : 岩手県洋野町立宿戸小学校
閉会宣言 : 宮城県気仙沼市立大島中学校
ワークショップ・シェア代表校 : 岩手県洋野町立角浜小学校、宮城県気仙沼市立中井小学校、福島県只見町立只見中学校(発表順)
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